スズキ:自動車用ポリプロピレン樹脂材料を開発
スズキ株式会社は、従来のポリプロピレン(以下、PP)と比べて約10%軽量で材料着色化に優れた樹脂材料「スズキ スーパー ポリプロピレン(以下SSPP)」を開発し、7月11日に発売した「エスクード」の「スキッドプレート」に採用した。
近年、自動車用樹脂部品に対して軽量化のニーズが高まっている。また、環境負荷物質低減のニーズも高く、樹脂に着色剤や光輝剤を予め混合した着色樹脂で成形し、無塗装のまま使用する材料着色化が進められている。
従来の自動車用PP樹脂材料は、剛性と耐衝撃性を両立させるために、ベースとなるPP樹脂にタルクなどの無機充填材とゴムを添加したものが主流となっており、このタルク添加が重量の増加や樹脂の透明性劣化による発色性の低下要因になっていた。
SSPPは、タルクを添加せず、高剛性のベースPP樹脂に…